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写真を物語化してはいけない

この記事のタイトルは富山在住でご家族の写真を撮り続けている川原和之さんのツイートの最初の一文をそのまま使わせていただきました。




川原さんは僕がインスタグラムを2012年に始めた初期の頃から見つけて思わずフォローしていた、愛する人を写真に収めている方です。





こちらのGENICの記事では大切にされている家族の写真が紹介されていました。


https://genic-web.com/articles/6459773


 

僕が写真を始めたのは、長女の誕生がきっかけになっています。

自分でも信じられないくらい娘を撮りました。


ずてんと転んで大きな口を開けて泣いている様子も、幸せなそうな寝顔も。


そして出張写真館として独立するきっかけの一つは、いっぱいお世話になった田舎で暮らすおじいちゃんとおばあちゃんが元気なうちにちゃんと向き合って撮影したかったからです。


忘れたくないし、いつも、いつまでもいてねと願いを込めて。

これは愛するということが僕にとっては撮ることなんだと実感した出来事でした。


 

何も頼まれてもいないのに、その人を好きと決めたら撮らずにいられない。

この衝動は、内側から漏れ出す光のような感覚。

あたたかくて、とても生々しい。

写真にはその温度や息遣いも、それ以外も、記録されている時がある。


もしその写真に対して、さらに物語るストーリーを付け足してしまったらどうなるのだろう。



川原さんのツイートに実際に書かれていることが、とてもすとんときた。


ぜひ一度訪れて読んでみてほしいです。


写真だけではなくても、なんだって言葉でそのものを語りきれないという部分に人間の美しさが漂っている気がします。



感じ取って、ありのままに残すこと。

そのままの瞬間がずっとありつづけるために。



この現実の世界には愛が溢れている、それが撮りたったのだった。

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